●LabVIEWとは?
LabVIEWは日本ナショナルインスツルメンツ(株)が販売する計測制御用プログラム開発ツールでありプログラミング言語です。 従来のC++やVBのようなテキスト言語ではなく、アイコン化された関数をワイヤとよばれデータの流れを表す線で繋いで構築するグラフィカル言語(G言語)です。
図1 ユーザインターフェイス
図2 プログラムコード
図1がユーザインターフェイス(実行画面)、図2がブロックダイアグラムと呼ばれるプログラムコードにあたるものです。
●制御と計測
LabVIEWは、GPIBをはじめとしたVXI、Serial、USB、TCP/IP、LabVIEW VISA等の計測器制御の為のインターフェースを標準で備えています。また、DIO(Digital I/O)やAI(Analog Input)、AO(Analog Output)の制御やデータ集録が可能です。 LabVIEWのメリットは、制御とデータ集録が一つのPCで完結します。制御指示や条件変更もディスプレイ上で簡単に行え、リアルタイムでデータをディスプレイで確認できます。 LANやインターネット等のネットワークを使用しての遠隔監視やデータ転送が可能です。
●開発コストの削減
LabVIEWには、計測器ドライバや制御・計測に必要な関数や専用の分析パッケージライブラリに匹敵する総合的な分析ライブラリがあらかじめ多数用意されています。それらをワイヤで繋ぎ合わせるだけで、比較的容易にアプリケーションを作成できます。作業者が直接触れるユーザインターフェイスの作成も、LabVIEWにあらかじめ用意されているパーツを画面上に配置する事によって行います。 従来のテキスト言語による開発より開発期間を短縮でき、開発コストの削減が可能です。 制御と計測が一つのPCで可能な為、PLCとデータロガーを組み合わせたシステムを構築するより、装置にかけるコストも抑えられます。